ゆるい階段を作る(2)2015/02/02

先週作った階段に、高齢者に必須の手摺を取り付けました。


今回の階段作りでは電動インパクトドライバーが活躍しました。ブラック&デッカーのマルチツールにオプションのインパクトヘッド(後ろのやつ)でやりましたが、いまいちです。
何せ今回は結構な大物づくりであり、65mmのコーススレッドを200本以上使っています。多機能工具はちょっとした用途には便利ですが、ヘビーに使うにはパワー的にも使い心地的にも頼りなさがありました。
以前から「いつかはマキタ」と思っており、金曜日の夜にネットで調べるとアマチュア用のマキタもあるではないですか。5,6万のマキタが希望ですがしょせん素人のDIY、ホームセンターで13千円ほどのやつを買い、すごーく快適に作業できました。充電に60分かかりますが、バッテリー2個だしまあいいかと。
このタイミングで買えば司令官も文句は言わないだろうし。
にやーっとしながら作れるのは幸せです。先週買えばよかった・・・




手摺の柱を2×4で立てます。垂直は適当な糸にコーススレッドを結んでなんちゃって下げ振りを作ってやりました。





左右の柱。図面上の位置だと具合がよくないような気がしたので現物合せ。






手摺の高さは基本的に75cm~85cm、片麻痺の場合は高めを好む傾向があるそうです。左腕骨折のばーちゃんに立ってもらって80cmに決定。
手摺は握りやすい丸棒をつけますが、そのベースに2×3材を使いました。
今回心配だったのは、この構造で手摺の剛性が保てるかどうかでした。特に一番下の柱は下部だけが止まっているので、グラつくのでは?そのときは外側に支え柱をつけるつもりでしたが、部材の太さがあるので結構ガッチリ感が出ました。




手摺棒をつけるブラケット、端のカバーなんかが司令官のパート先のホームセンターで売ってました。ブラケットは4個セットで1,500円くらい。




ブラケット取り付けた図。




手摺用丸棒も売ってます。2mと4mがありました。2mにしましたが、4mにを切って使い、余りを他の場所で使った方がよかったと思います。





完成。手摺の位置が左右ずれているのは、司令官のアイディアです。右腕しか使えないので、降りるときと上がるときを考えて「こうしろ」と。なるほど、とおとなしく言うことを聞きました。





我が家のDIYでは最大級の大きさでしたが、思ったよりうまくできたので記念撮影。
来週はもうひとつの段差の小型階段とか、まだ色々やることがあって当分楽しめそうです。


ゆるい階段を作る(1)2015/01/26

司令官の実家で土間に降りる段差が結構あり、左腕骨折治療中のばーちゃん(司令官のお母さん)が苦労するということでゆるい階段を作成中です。
最初はスロープにしようと思ったのですが、角度を小さくするためにはかなりの距離が必要だし、下手なスロープだと姿勢障害がうんぬんでかえって危ないということで、階段で段差を小さくすることにしました。


これが現場。32cmと23cmの段差があります。ばーちゃんが元気なときはいいのですが、片手が使えない状態ではつらいものがあります。80歳を過ぎたしやはり段差解消すべきと思いました。

どうやって作ろうか・・・2X4材でベンチを作るプラ部品を使って1段ごとに脚の高さを変えてつなぐとか、金具で連結か、いっそ単管で組むとか・・・既成の部材を使おうとすると、どうしてもネックなのが踏み板の縦幅が狭く思えるということです。
司令官は「コンクリートで作っちゃえば簡単じゃないの~」と無責任なことを言ったりしておりました。

司令官がパートしているホームセンターの木材売り場をウロウロしていたら、ウッドデッキに上がる階段がツーバイ材の作例として展示してありました。かなりガッチリしており、材料も見当がつきましたのでコレでいくかと設計に入りました。



設計図というよりはイメージ図、古い家で土間もまっ平らとは言いがたいので基本現物合わせでいくつもり。



踏み板のサイズは縦をゆったりとって800×380mm、これを6枚とる板は4.2mもあるデカイやつで、ホームセンターで買って切ってもらうのが結構大変でした。結局5枚しかとれず、一番下は地べたに直接置くので、細い余りを組み合わせることにしました。
踏み板は25mm厚ラジアタパイン集成材、側板はSPF2×10、手すりを除く他は基本的に2×4です。一応屋内なのでSPFで大丈夫とふみました。




風呂場が右側にあるのでここを降りるのは必須です。典型的な昔の農家で、かつてはここに炊事場や囲炉裏があったそうです。




イメージ図に沿ってまず側板をセットしてみます。早速土間面の左右に違いがあることがわかりました。




うーむ、まあ微調整しながらやればなんとかなりそうな気がする。ここまででだいたいタバコ5本分のイメージ時間を費やし、よしいけそうだと作業開始。




角度をつけた線を引いていきます。まあこの通りにいくとは思えませんが・・・。
結局3回引き直しました。




踏み板を支える角材を並べてみる。




とりあえず左側だけセット、一番上の踏み板を仮止めして右側を端材で支える。




スマホの水準器アプリで水平を見てみます。水平のキャリブレーションをとるのに、家のどこに本当の水平があるのか・・・どこもかしこも自信ナシ。比較的よさげな場所2ヵ所で妥協しました。




右の側板を仮置き、2cmほど持ち上げる必要がありそうでコンクリートの角に適当にゲタをはかせました。




アタシにも何かやらせろ、と司令官。いつものように「達成感がいいのよね~」とオイシイところだけ持っていきます。

この前の作業が1人でやるには大変だったのです。
オーイ、と手伝わせようとすると「こんぬずわ~」と誰か来る。
ばーちゃんの茶飲み友達やら親戚やらが来ると娘はお茶出し・世間話相手をしなければなりません。
「あら~○○子ちゃん(司令官)の旦那さんすか~」とか聞こえるので、それに引っ張り込まれないように電動丸ノコや電動インパクトの音を時々させると。
だってあまりにもネイティブ言葉・発音なので何言ってるかわからんのです・・・




試しに踏み板を全部置いてみると、下から2番目の板は明らかに右が下がっている。あ、1cm線引き間違った。こういうのを修正するのは小生。




本日のハイライト、踏み板ネジ止め。当然こういう作業は司令官が「アタシがやる!」です。
しかし、実家に帰ってきたとたん、あっというまに割烹着と防寒ズボン(?)、「田舎のおばちゃん」にしか見えなくなるのはふるさとの空気のせいなのでしょうか。
「撮るな!写すな!」とわめいていました。




一番下の踏み板は4枚つなぎです。司令官にやらせるとこういうザマになります。「お父さーん、なんかグラグラしてるー」と。あたりめーだろ・・・・




階段部分だけ完成しました。下から上がるときはいいのですが、上から見ると司令官が「やばい、段差がわかりにくい、ばーちゃんだと真っ白に見えるかも」というので、すべり止めテープを買ってきて貼ります。




これがすべり止めテープ。見た目もいいアクセントになりました。




階段完成しました。今回はここまで。来週これに手すりをつけて完成の予定。
段差は8cm、踏み板は38cmと広めです。

本日の入浴時のばーちゃんの感想:
「あら~、オトーさん(小生)、すごいごだ、まるで『むだに』でねーみでだごだー」(あら~、お父さん、すごいわね、まるで『むだに』じゃないみたいねー)

・・・・・・・・
何だ?「むだに」とはなんだ?と司令官に聞いてみますが、
「・・・わかんない」
推測ですが、「無駄人」ではないかと思いました。米も野菜も、それこそ家も作らない会社員は田舎では「無駄人」ではないかと。そうだとすると、まるで大工さんのようだ、と褒めているのだろうか?まあ状況から言ってけなされるわけもないのでいいのですが「むだに」の謎はいつかつきとめよう。

最近やっとガラケー脱出した司令官が自分のスマホで完成写真を撮りまくっていました。
「職場でアタシがやったって自慢するつもりだな」
「何言ってんの、アタシも手伝った、くらいですよ」・・ウソだな。
それにしてもちょっと腰が痛いです。


家内喫煙所2015/01/07

小生、8ヵ月ほど「休煙」しておりました。
事故で肋骨多発骨折したときは、せき・くしゃみが出ようものなら・・・思い出すだけで脂汗が出そうです。
病院では当然「敷地内禁煙」ですし、吸いたい欲求よりも激痛回避が優先したので、1ヵ月は吸えずにすごし、このまま止めるかと思ったのでした。

しかし、諸事情によるストレスが大きいので、お休みをやめました。何とでも言ってください。我慢しすぎるとウツになります。
休煙中、司令官が「いつもしていた頭痛が無い。タバコのせいだったんだ!」とぬかしやがりましたので、いまさら部屋で吸う気にもならず、家の外で一服していました。(なんかだんだん追い詰められてる気はする)

冬になり、外で吸ってると寒いわけです。せめて屋内にしようよ。
要するに煙を外に出せばいいんだよねえ、と家庭内喫煙ブースを作りました。2千円台の台所用換気扇ですが、ダクトのおかげでよく吸い出します。



オレをなめんなよ、と司令官に言ったら感心してあきれられました。

チーター戸すべり2015/01/06

昨年末に司令官のお母さんが交通事故で左腕を骨折し、司令官にとっては2年連続の骨折看病(一昨年末は小生)となりました。
実家(車で40分ほど)に毎日通ううちに、家に色々気になることがあると。80歳を過ぎているので、ガタピシしている戸なんかは片腕ではつらそう、等々です。

そうか、ではオレの出番だなとDIY道具一式を抱えて現在いろいろやっております。古い元農家の家なので引き戸が多く、戸車は20個くらい交換しました。
しかし1ヵ所のフスマがなかなか渋く、敷居スベリを貼ってもイマイチすべりが悪い感じがなくなりません。
いっそ下側に戸車つけたろか、と思っているところに、ホームセンターでよさそうなブツを見つけました。

こいつをもうひとつ買ってきて、我が家の板フスマに取り付けてみると、スルスルと調子よく、なかなかの効果です。

今週末はこれをつける、風呂のタイムスイッチ交換、玄関灯取付け、かなりの段差がある土間に降りる部分のスロープ化設計等をやりにいきます。
これらをうまくやると、司令官にしばらくは大きな顔ができそうです。どうせすぐ忘れますので、あくまでしばらくの間だけですが。




掃除機ヘッド修理2013/10/07

ばーさんからの修理依頼。
「なんかねー、掃除機の先っちょの回転が悪くなったのー、直る?」





開けました。すげーホコリ。
へー、コレってモーターで回してるのか。吸い込む力で適当にやってるもんだと思ってました。




ホース側から供給される電源線の断線。こういうわかりやすい故障は大好きです。

確実に直るこういう症状の場合、
「とても大変だった」
「修理頼んだら1万円は超える」
「だいたい、買いなおすしかないとか言われて、結果何万円もかかる」
とかとか、何と言ってやろうかと直す前からニヤニヤします。








メクラブタの中にネジ。







切れたコードをハンダ付けしてつないで終わり。
さー、なんと言ってやるかなー、と効果的な言い回しを考える方が時間長かったりして。