サンラメラパネルヒーター修理 ― 2019/05/14
いやー、このブログも1年以上あきました。とうとう死んだか?と友人からメールがきます。生きてます。
お世話になっている恩人からの依頼でパネルヒーターを修理しました。
セレブ御用達のサンラメラ。
400W・600W切替で600W側が使えないとのこと。
ふむ、400W側は正常ですが600Wにするとランプが消えます。
この時点では600W側だけスイッチあたりで断線してんだろうなあ、とイメージしてバラシてみました。
ところが断線は見当たらず、ごちゃごちゃやっているうちに・・
600W側もランプが暗くチラチラしながらも点くようになりました。
ははーん、チラチラするのは転倒OFFスイッチあたりが接触不良を起こしているのではないかなーと。
考えてみれば400W側は正常なのだからそうではないことは明白ながら疑いもせず・・・
左側下部にある転倒OFFスイッチを調べようと配線を外してみると、端子が結構黒くなってました。このへんで接触不良・電気抵抗増大があるのではないかと
(ホコリがついたママの理由は後述)
磨き磨き。
光らせて配線戻してテスト。
結果変わらず。
うーむ、転倒OFFスイッチ自体の不良か?
部品を調べると国産では適当なものが見つからず、アマゾンで580円で手に入るのですが中国からなので1ヵ月はみなければなりません。(以前40日以上かかってひどい目に会った)
中国サイトにはなんでもありますが「忘れたころに来る」覚悟が必要と。
このスイッチが原因ならば、バイパスして短絡すれば動作は正常になるはずと思いましたが、こうやっても結果変わらず。ということはこのスイッチが原因ではない。
こういうマネはあぶないので良い子はやっちゃいけません。私は一応第二種電気工事士です。あんまり関係ないけど。
あっちでなければこっちか?とスイッチの端子を見てみると、こっちも黒くなっています。
磨き磨き。
だんだん明るくなってきたがチラチラする・・・気になる・・・
これで直りましたとは到底言えない。こうなりゃ毒食らわば皿まで!
禁断のスイッチバラシ。この中の接点も黒くなっている。
ボケましたが、奥の接点等も黒くなっているところを磨いて光らせました。接点部分はすべて処理。
もうこれで大丈夫だろうとテスト、結果変わらず。(;;)
あれ、ここ離れてるけどいいの?ハンダ付けとれたのか!?だったらうれしいぞ!付ければいいじゃん!と思いましたが最初からこのようになっているようです。
ここにネオン管用の小さい抵抗が入っています。しかしこういうのばらすと勉強になるなあ。うまく作るもんだ。
どうしてもランプのチラチラが消えないので、犯人はこのネオン管に違いない。
こいつを交換したいが・・・部品・・・ある!ランプ付SWなんてそこら中にあるぞー。
ガラクタ箱からゲット。たぶん100均(恩人サマ、すみません)のタップをニッパで分解、ほーら出てきた。
このネオン管を移植、抵抗は切って元のやつを使うと。
やりー。
えー、最初の方では内部のホコリをなるべく乱さないようにしていました。なぜなら万が一メーカー修理に出さざるを得ないときに、中開けた痕跡があると修理を断られる場合もあるからです。
この時点で勝利を確信したので転倒スイッチもきれいにしました。
チラチラせずミッションコンプリート。輝度が違うのはカンベンしてください。
故障の原因は600W側のどこか(全部磨いたので特定できず)の接触不良で、ネオン管の劣化が足を引っ張った、ということだと思います。
もういっちょう、20年位前のコーヒーミルのSW破損。
中を開けて感心。ここがギボシになっているのはSW交換も考えているわけで、いいものを長く使う精神で設計されているということだと思います。
さくっとスイッチ交換、庭に持ち出してコンプレッサーで豆屑をプシャーッと飛ばして終了。
底面なんですが、6ヵ所の止めネジが斜めになっている(写真だと下向き)のがわかりますでしょうか。鉄板も斜めに整形されています。
この理由を考えてみたのですが、受けがプラスチックなので少しでも受けの長さを確保しつつ台座部分の高さを押さえるためではないでしょうか。この丁寧なつくりは玄人好みですごいの一言です。伊達に20年もっているのではないと。
SW交換しましたが、マークがちょっと安っぽい感じですみません。サイズがぴったりだったので採用しました。
お粗末。
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