録画モロモロ環境更新2012/10/03

 しばらく前まで、TV録画した映画なんかをDVD-Rに焼いておりました。それなりの画質で残すことと容量のバランスをとると、映像ビットレートは6000kbit/sくらいが良い、とどっかで見たので、盲目的にそれでやってます。そうすると、ちょっと長めの映画は一層のDVD-Rに入らず、やむを得ずDVD-R DL(2層)になり、これがナニゲに高いのです。120円~150円くらいかなー。

 ブルーレイにするとどうなるか・・・と検討しました。結果、メディアは高いのですがなんせ25GB、1枚に映画が4~5本入ります。映画1本あたりのコストはむしろ下がります。このコスト計算を司令官に見せて(全然見てくれないけど)説得し、ブルーレイドライブ3台(小生のメイン機・DVDヤキ機・司令官機)、パナソニック国産メディア50枚等を購入しました。ドラ息子どもはこの際無視!です。ブルーレイのヤキ作業1枚にかかる時間はDVDの3割増しくらいですが、どんどんHDDの空き容量が増えていき、「ふふふのふ、正解・・」と思っておりました。

 しかし!慣れとは恐ろしいもので、あんなに空いたHDDは、ちょっとさぼっているうちにまた満杯、「焼く作業がめんどい」思いが強くなりました。ここでふと、HDDもタイ洪水の影響がおさまってまた価格が下がってきている・・・2TBで7,000円くらいだと、ブルーレイのメディアより容量単価的に安いのでわ!??と思っちゃっちゃったワケです。

 さー、そんではウチもいよいよ大容量NAS(LAN接続のHDDみたいな)導入か、それともlinux録画サーバーにHDD2台くらいぶちこむのがいいか?等々と研究しはじめ・・ヤクオクのNASも結構高えな・・・
ん?ナニ、Windows Home Serverって・・・

ほお、マニアに評判いいの。
ほお、ドラのPS3とかPSPとかリビングのTVとかからも見えんの。
ほお、外からスマホでも見えんの。見ねーけど。
ほお、今のバージョンで終わりなの。
ほお、次は上位サーバーに統合されて高くなんの。
ほお、値段も去年の半分なの。
だから今のうちに買っとくべきなんだねっ。

 Amazonで「Windows Home Server 2011」ちゃんと買いました。ルームウォーカーで歩くときに見ているメディアプレーヤー専用PCをホームサーバーに化けさせました。司令官に「このアイコンから開くとズラッと映画並んでるから」と言うと、「ほー、いちいちDVD入替えなくていいのね?それはいいわねっ!」と、最も何もせずに最もコンテンツを消費している方らしいコメントを発しました。

 導入カンタンをうたってはいますが、やはりサーバーはサーバー、設定がめんどい・・・なんもかんもテキトーにやったからでしょうが・・・まだ中途半端な状態です。でももうヤキ作業はしたくないので、ぼちぼちがんばります。

サケに思うこと2012/10/19


会社の若いのからいい日本酒をもらいました。N君、ありがとうね。
知る人ぞ知る「飛露喜」の廣木酒造(会津坂下)の「泉川大吟醸」です。
「飛露喜」という酒を小生は知らなかったのですが、義理の兄も日本酒好きで、正月に色々な酒をでかいクーラーに入れて持ってきて、毎年その中に入っています。聞けばかなり遠距離から仕入れてくるようです。
「飛露喜」はかなり有名になり、仙台でもあるところに行けばお目にかかれますが、この「泉川」の方は会津地元でしか売っていないようです。

ところで、小生ここ2ヵ月ほど食生活を改善しております。やはりデブをなんとかしないとイカンと思い、朝・昼はもうそれなりなので、一番肝心な夕食を変えました。もうね、基本「海藻・豆腐・キノコ」みたいな。
その前は「酒を飲むのは週末だけ」にしていたのですが、食事をそれにしたので「+カロリーオフの缶ビール1本」が定番になりました。要は毎日飲みたいんだろ?と思われても仕方ないんですが、「それはチガウ」と言っても信じてもらえん。

先日、夕食が「豆腐ステーキ、海藻サラダ、ところてん」で、豆腐ステーキの場合は早めにビールがなくなります。で、司令官に「泉川を味見するから持ってこい」と。
気のきかないヤツは「日本酒飲むのは週末に決まってる」と決め付けていたので、常温で味わう大吟醸になりました。
司令官も弱い割には日本酒大好きなので、小生の前に(!)(ご主人様の前に!!)くぴっと1杯。「う?むー。」
小生ちびり「む?むむー」
感想
     小生    司令官
常温   △      △


次の日、仙台もだいぶ肌寒くなり、湯豆腐登場。このへんは司令官をホメておく。さすがに気のきかないヤツも今度は冷やしておりました。
感想
     小生    司令官
冷 し   〇      ◎
司令官:「あら、おいしー!昨日と全然チガウ!!」
小生:「むむむー、なかなかいいではないか」
とろっとしてるタイプなんで好みなのでしょう。司令官は大好き、小生はさらっとしてるのが好きなんでその差かな。
常温と冷しでは別物になる酒と思いましたね。常温で飲みきらなくて良かった。さすが飛露喜の蔵の大吟醸、ではある。


こんなこともあり、晩酌しながらつらつら思いました。
日本酒業界の方には失礼な話かもしれませんが、以下小生の勝手なイメージなのでご容赦ください。
「にほんしゅ」:純米、吟醸等の基本冷やして飲む、どっちかというと高級なイメージの酒。
「サケ」:燗をつけて和風のシンプル料理で飲む、本醸造クラスの晩酌的な酒。
みたいなところがあります。

日本酒が凋落した、と言われ、復権してきた、とも最近は聞きます。上の考え方で言えば、「サケ」がウケなくなり、「日本酒」がウケてきたような気がします。などなどと素人なりに考えるとというか、酔っ払った頭にぽやーんと浮かんだとりとめない話が・・・


日本酒がサケの中心だった時代に酒蔵が造っていた酒があった(だろう)。
戦後、貧しかった時代、酔っ払えればいいという時代の酒があった(らしい)。
高度成長期、昔ながらの造り方では需要に追いつかず、他社の酒を桶買いしてブレンドまでして出荷されていた酒もあった(やに聞く)。
ましてお洒落な洋酒もアルコール市場(?)を喰うと。

そして出荷量を優先させた「いまいち日本酒」がはびこったこと等による「凋落」があり、人々の生活の余裕が生まれるに伴い本物志向的価値観が出てくる。
(粗悪な)日本酒に対してのベタベタする、二日酔いがひどい、臭い(はあ?)等々の悪評価を言う人が出てくるにつれ、日本酒とはそんなものではない的なところ、いい酒を造らなければ売れない・・・等々モロモロに対して努力した結果が「復権」につながってきた、という感じななんだろうかなーと。
純米、吟醸を造り、「どーだ!」「おー、すげー!」とか。
まーね、こんな単純な話でもないんだと思いますが、酔っ払らった小生的イメージでは、ということです。


学生時代のある1年間、一升瓶の日本酒しか飲まなかった時期がありました。それは新潟の「朝日山(当然当時の二級酒)」という酒で、当時下宿していた街の酒屋で「学生さん、この酒はアンタのために入れてるようなもんだね」と言われるほど買い占め、いきがってゲタはいて一升瓶を肩にかついで下宿に帰り、コップ酒で飲んでいたもんでした。(遠い目)
ちなみにこの1年間は19歳のときです。ごめんなさい(誰に?)。またまたちなみに、数年前にこの朝日山を近所のスーパーで見つけ、人知れず衝動買いしたものです。

朝日山1本やり1年間の後は、わ゛か者の例に漏れず、ビール大ジョッキゴキュゴキュ、お洒落な洋酒に流れ、30代が終わる頃まで日本酒とは縁の無い年月が流れました。この頃は、今はいない親父が熱燗の日本酒を好んで飲んでいるのを見て、横からかっさらって試してみても「なんじゃ、これは。よくこんなの飲むな」つー感じ。
その後、40歳を過ぎてからまた日本酒を飲み始めましたが、それは所謂「フルーティーな香り」の吟醸酒等に惹かれたからでした。

そして今。自分は昔の親父と同じ、ドラ息子が昔の自分と同じ感じになってます。オレ熱燗、ドラは冷やした吟醸(ナマイキな、ゼータクな、20年早えつーの!)。


あったかい時節はやりませんが、もう湯豆腐で熱燗が恋しく、前の冬に発見(自分的に)した「そば+熱燗」はこの冬も週末定番になるでしょう。そういえば今夜はドラ2(次男の意)のリクエストによる「ばあちゃんのおでん」。まあサケ飲むな。オレはあんまりおでんに魅力は感じないのだが。オレ湯豆腐派。

熱燗の場合、吟醸酒はモッタイナイ、というか向かない?んでしょうねえ。だいたい、ラベルに「常温で」「冷やして」って書いてあるのに燗つける度胸もありませんし。(前にやって後悔したことはある)
で、そこそこのサケを燗つけるワケです。このときのサケは本醸造クラス、つまり純米とかではなく、醸造用アルコールも入っている普通酒なんですが、常温で飲んで「ウマイ!」というサケではありません。それに熱燗をつける。スーパーで売ってる中で一番気に入った「そば」を司令官が「ざる」にする。


晩酌開始。薬味わさびだけのつゆにちょびっとだけつけたそばを一箸つるん。熱燗くぴっ。あああああ。
このときのサケの味はですな、日本酒だとかなんだとかでないんですな。もう「サケ」でもなく、「晩酌の味」としか表現できない。ううう、うめえ・・・って感じ。親父世代のオヤジたちが好んだのはコレか?きっとコレだろう、歴史は繰り返すか・・・
あ、吟醸酒キライなわけじゃないからね、念のため。

フォルツァ(MF06)クーラント漏れ修理2012/10/29

愛車のMF06でちょっと買い物に行こうと走り出して10分ほどしたとき、なんか音がおかしいことに気づきました。なんかいつもと違う・・ブオーって音が違うような気がする・・ふと水温計を見ると、レッドゾーン直前。

ありゃーと道端に止めると、異臭とともに下からポタポタとクーラントが漏れてます。クーラントのリザーブタンクを開けてみるとほとんど無い・・
おもむろに辺りを見回し、100mほど向こうに飲料の自動販売機を発見。テクテクと歩いて「富士の天然水」を買い、とりあえずリザーブタンクに補給して一服。
さて、こりゃ買い物どころではない。とりあえずそろそろと水温計を気にしながら家に戻りました。

クーラントはCR-Vのラジエータ交換のときの余りがあるからいいとして、漏れを止めないとまずい。ここで頭に浮かんだのは、クルマのラジエータは社外品が色々あるから安いが、バイクはもちろん純正品しかない→高い、中古じゃ不安、何よりもスクーターなので交換は大変な作業になりそうだ・・

いや、まて。ラジエータとは限らん。まずは原因特定だと下からのぞいて見ても、カウリングの中は暗くて見えず、ライトで照らしてみてもよくわかりません。
しゃーない、ばらすか。後ろ側のでっかい白いカウリングを外すのは初めてですが、強い味方のサービスマニュアルもあります。
最近非常に気に入っているフレーズ、「やってできないワケがない、やらずにできるワケがない」とぶつぶつ言いながらバラシにかかりました。


【症状編】
うーむ、エンジンに漏れたクーラントが流れたあとがある。しばらく前から漏れてたんだろうな。


下からのぞくと、まさにポターリと。冷えているときは気づきませんでしたが、走行後に駐車するとポタポタと落ちています。なんで今まで気づかなかったかなー。


ラジエターキャップの横にも漏れたあとがある。色々チェックし、太いホースはOKで細めのホース2系統がダメ、と判定しました。


最もひどいのがここ。キャブレターの下側です。なんでクーラントのホースがキャブに?と思い、サービスマニュアル・パーツリスト・ネットを駆使して調べると、キャブヒーターという部品です。温まったクーラントでキャブをあっためる働きなんでしょう。なるほどねえ。



【検討編】
しかし、これは大変なことになった。手が入らん。これは反対側のスキマから撮った写真です。あんな奥かよ・・・


キャブ側から見てもムリそう。しかし一番距離的に近いのはここだ。ここからなんとかするしかない。


エアクリーナーを外して左後ろ側から見た図。こっちからもムリ。


下側から。ひー。


この時点で、ダメモトでとりあえず部品発注。ホース3点、ジョイント1点、チューブクリップ6点で部品代は1,000円足らず。この修理を頼んだら工賃の方がはるかに高いのは間違いない。



司令官に、「今回は場所が場所なんで手が入らない。直せるかどうか全く自信が無い。部品は取り寄せしているが、もしかしたらバイクは今週末でダメかもしれない。」と正直に言いました。


司令官「・・・はあー・・」
ため息の意味→(ドラ1(長男の意)の結納来月なのよ、来年には結婚式なのよ、お金かかるのよ、なんとしても直してちょーだい!直らなかったら原付だと思いなさいよ、をため息一発で表現された。)



【外装バラシ編】
シート外します。


外側3本のボルトとってキャリアを外します。ついでにカウルを止めている2本のボルトも。


シート奥のメンテナンスリッドの中にある白いカプラを外します。


前側のタッピング4本とります。


後ろの2本のビスを外すと、このフタみたいなのがとれます。


タッピング2本・ボルト2本とります。これでカウリングを止めているネジ類は全部のはずです。


シートロックのワイヤーを外します。なんかコツがあるんでしょうが、すごく苦労しました。


前のステップ部分の黒いカバーも邪魔になりそうだったので外しました。
なにせ矢印のあたりからしかアクセスできません。


この2本のタッピングをとり、ガソリンキャップ・クーラントリザーブタンクのゴムキャップもとって、ガコガコすると外れます。


こんな感じ。ここまで外したのは初めてだ。ふー。




【修理編】
上からも手を入れたいので、ラゲッジボックスのボルト類を外して持ち上げておきます。バッテリー・スターターリレー等、配線関係も適宜外しておきます。


ここで真剣に検討した選択肢は、
(1)キャブを外すか?
   (調整狂ったらやだなー。まともに外れそうもないしなあ。)
(2)キャブヒーターだけ外せないか?
   (ビスの頭にドライバー入る角度じゃねえなあ。)
(3)長い先曲がりラジペンを買ってきてホースだけ外せないか?
   (外せるかもしれないが、新しいの入れられそうもない・・)

この3つを念頭におき、あっちこっち突っついてみていると、キャブは割りと柔らかい付き方をしている・・下の方をひっぱってみると、1.5cmくらい底が手前に向くことに気づきました。めいっぱい傾ければ、キャブヒーターを止めているビスの頭になんとかドライバーが突っ込めそう。よおし、(2)だな。


iPadに入れたパーツリストを見ながら、新品部品をセットしておく。


ワイヤーを適当にかけ、フレームからひっぱる。うまい具合にビスがこっちを向きました。よしよし、いけそうだよー、おいちゃん。
ところが、このビスが固い。秘密兵器のインパクトドライバーでなんとか回った。やっぱ道具だ。


やりー。キャブヒータハズレター!このときの高揚感っつったら。「勝ち」を確信した瞬間。


苦労させてくれたな、おめーよ。朝から初めてお昼すぎ、苦節数時間。下の太いラジエターホースはインパクトドライバー入れるのに邪魔だったので外しました。


今回交換するホースの1本はラジエターキャップへのやつ、こっちがエンジンにいってるもう1本のところです。エンジン側のはさすがに熱でかなり劣化しており、ラジペンで外そうとしてポキッと折れました。ゴムの弾力はすっかりありません。やばかったよ、おいちゃん。


ホースを交換したキャブヒーターを戻すとき、最初にひっぱった部分はまずい(なぜかはやればわかる)ので、キャブ下側の問題なさそうなところで引っ張りなおしました。


おニューのホース部品。あー、安心だ。他のホース等は大丈夫そうだったのですが、ここまでばらすなら交換してもよかったか。まあいいや、この次ね。もうばらすのいやだけど。


今回の修理は、部品発注のための原因調査でばらし、いったん元に戻して部品到着までクーラント補充しながらしのぎ、ついで本ちゃん修理と、足掛け7日かかったのですが、交換した部品はたったこれだけ。折れているのはラジペンでつかんだ途端にポキッといきました。熱硬化・経年劣化恐るべし。
この記事がMF06メンテで誰かの役に立つといいなあ。

司令官に「直りました・・ふひー」と報告したら、小生の大好物コメント「さすがね、アナタ!」(その意味は、「原付にならなくてよかったね!」ですが。)
ちなみに我が家では、小生に何かを命じるときは「お願い、アナタ」、終わったときは「さすがね、アナタ」で終わること、になっております。