包丁を研ぐ2013/09/09

1年ほど前から包丁研ぎを趣味に加えております。
理由は忘れましたが、突然「男たるもの、刃物を研げなければならない」と思った・・・ワケではなく、なんとなく面白そう、な感じがしたんだったかな?

ある夕飯のときに、包丁研ぎの話を出しました。(砥石を買うことを家庭の事情にする:家計から出す=小生の小遣いではない、ことにするためです。)

ばーさんが「秋田のおじさんは上手なのよー、来たときに研いでもらったんだけどそのときは切れたわねー」と。
おい、何で研いだんだよ、と聞くと、台所の棚の奥のほうから「コレ」と出してきました。何だよ、あるんじゃねーか。ところが、真ん中がすり減って使い物になりそうもない。どんだけ研がせたんだろうか。

砥石の研究をする前に何個か買ってしまい、ムダにしました。今使っているのは結局1個で、スエヒロの中砥・仕上げ砥が両面になったやつ。
砥石台やケースも自作したりしましたが、最近は百均の水ケースと布巾だけ。
砥石は真ん中付近だけ減りますが、平面でないとうまく研げませんので、左上の「修正砥石」で平面を取り戻します。鉛筆で模様を書いて・・

数十秒ほどすり合わせて見ると、やはり真ん中が凹んでいることがわかります。

裏側(こっちが仕上げ用)も同様に。

研ぐのは右手はこんな感じ、左手で中ほどを押さえながらですが、写真撮るのに左手は離してます。
刃が砥石に当たる角度が問題で、俗に十円玉が2、3枚入る感じと言われます。
重要なポイントはこの角度を一定に保つことですが、練習あるのみです。とは言え、数回やるとなんとなくコツがつかめてきました。

片側(片刃の場合刃側)を研いだら、裏側を指で触るとわずかな「カエリ」が出ます。指先を下から上にずらしてみるとわかります。カエリが出てなければさらに研ぎます。
カエリが出たら裏側を軽く研いでカエリを落とします。

研いだら、親指の爪に当ててみます。爪の上を滑らなければOK、滑るようなら刃先が甘いということです。刃がちゃんとついたら仕上げの方で軽く数回研いで終わり。ちゃんと研げるとトマトなんか気持ちよく切れます。

この日は夕食の後片付け終了後にはじめたもんですから、
「おい、なんか切るものねーのか」
「無いです!本日の業務終了後にそういうこと言わないでください!」
「ちっ。オレのやり甲斐が・・・」
「アタシが仕事の日は日中にやれよな!マッタク、片付けの邪魔ばっかして!」
・・・やり甲斐もヘッタクレもありません。

シャプトンというメーカーの「刃の黒幕」という砥石が欲しいのですが、これ以上揃えると何言われるかわかりません。早く減らしたくてしょっちゅう研いでますがなかなか減りませんなあ。