浴室暖房乾燥機(室内機)交換 ― 2019/12/07
我が家の風呂場は、晴れた日以外は日中洗濯物の乾燥に使っていますが、ある日司令官が「アナタッ暖かい風が出てこないわ!洗濯物が乾かなくて困るのよ!」とねじ込んできました。
ウチのは15年程前に設置したガス式で、外に熱源機があり温水を室内機に送って暖房エアコンのように動くものです。
室内機から風は出ているのですがかなりぬるく、確かに洗濯物が乾く温度ではなさそう。
ファンは動いているので熱源機をチェックしますと、正常ならば燃焼が続くはずですがどうも燃焼が断続的なようです。
リンナイサービスにきてもらって部品交換すること三度、結局直らず。
熱源機の方は正常になったが、配管から黒いゴミというかヘドロのような汚れがとめどなく出てくるので、配管・室内機の中がかなり汚れているだろう、そちらを手当てしないと部品交換した熱源機の方も結局ダメになる、というのがリンナイサービスの見立てでした。
年数経過で循環している不凍液が劣化して黒いゲル状の汚れになり、それが各部で詰まり気味になって温水の循環を妨げ、結果熱源機の燃焼が続かないという症状です。
今回の修理見積りは当初5万ほどだったのですが、トータル機能的に復旧しなかったので交換部品代だけ、出張・修理工賃は無しということで2万ちょっと。良心的だと思います。
ただ、室内機・配管交換は修理屋さんに頼むとメーカー定価に近く結構高額になるので、最初に取り付けたところに相談した方がいいかも、ということになりました。
さて、最初に取り付けたのはリフォーム会社なのですが、調べると10万以上かかりそうです。
いつもなら「自分でやる!」というところですが、ガス機器、古い、熱源機とかリモコンとかとの適合やらなんやらを考えるとちょっと自信がありません。
まあとりあえずということで、浴室の点検口から室内機を眺めてみました。
あれ?熱源機との配線って2本の通信線だけ?
ちょっと調べてみると、熱源機とは「E-CON通信線」か「インテリジェント通信線」のどちらかの配線をせよ、メーカー違ってもそれでOKとな、ウチのは「E-CON通信線」でつながっていました。
室内機にはリモコンはセット・・ということは、リモコン交換・熱源機の2本配線・温水配管接続・排気ダクト処理・電源付け替え(電気工事士の資格が必要です)して、熱源機の方じゃないのでガス工事は無い、コレできんじゃね?とやる気が起きました。
ヤフオクチェックすると、室内機の新品が5~6万ほど。メルカリを見たら9カ月使用のリンナイ製美品が送料込みで9,500円、迷わずゲットしました。品物が到着して取付寸法等をチェックすると全く同じ、取付枠も開口部もそのまんま。メーカー違っても動作するはずとはいえ、なんとなく同メーカーが無難かなと思っていたのですが、このメリットは大きかったです。しかも新品同様、これでうまくいけばかなりラッキーです。
交換作業
今までのリモコン自体は正常なのですが、室内機とセットで交換になります。
室内機のパネルを外すと、四隅が太めのボルトで取り付けられています。
この赤っぽいのが熱源機にいっているE-CON信号線、黄色のは使っていないインテリジェント信号線、左に伸びているのがリモコン信号線、太いグレーが100V、緑はアース線です。結構単純。
下に見える2本が温水配管で、往きと戻りがあります。
今までのリモコン信号線を外し、後で新規配線を通すガイドにするため適当なところに止めておきます。
この太めボルトが室内機を固定しています。
アルミテープで止まっているだけの排気ダクト外しました。
温水配管。これが固くて外れないので、ニッパーでぶった切り、つぶれた切り口をカッターできれいに切り直します。
ここが飛び出していて室内機全体が下から抜けなかったので、トンカチでたたいて内側に引っ込めました。ここが今回1番の苦労。
ドラ2(次男)に手伝わせて古い本体を下へ外し、新しい方を同じように取り付けました。横に落下防止の金属板があるので注意。
新しい室内機についていた配管コネクタに付け替えます。配管の内側には黒い汚れがあるものの、それほどひどくなさそうなので目をつぶることにしました。樹脂管がかなり固く、石鹸水をちょっとだけつけて押し込みました。これが2番目の苦労。
配管の表示がありますので、逆にならないように確かめて接続します。
ちょっと失敗。「うえ」と書いてある方を上にしないと排気の逆流防止弁が下写真のように開きっぱなしになります。排気方向・電源方向に合わせてこのファンユニットを事前にビス4本で取り付けますが、前使用者さんと我が家では逆だったようで、逆にするときはこの逆流防止弁部を上下反転して付け替えます。本体固定してからやったので狭いところに手を入れて付け替え。
本体取付終わり。コネクタがいくつかありますが、本体と手前のファンユニットをつなぐもので、形がそれぞれ違いますので間違うことはありません。
元のリモコン配線(2芯)に新配線(3芯)をつなぎ引っ張って通します。
新リモコンを取り付け、ブレーカーONして試運転、無事に温風が吹き出しました。2時間ほど運転して異常がなさそうなのでOKとしました。
今回の残骸。17年もよく頑張ってくれました。汚れも溜まるよなあ。
リフォーム時に電気式を勧められたのですが、浴室という電気機器には最も厳しい環境であることを考えてガス式にして正解だった(ファンだから電気は使うが)とも思うものの、電気式であれば交換も簡単だったか、と思わなくもありません。
まあ当初の予想よりだいぶ安く済んだのでよし、配管は今回交換していないのでちょっと不安だが数年は大丈夫と思いたい。
これが壊れて以来、天気が悪い日はコインランドリーに行っていた司令官、今回は本気の入った「さすがね!アナタ!!」いただきました。
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